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発表!不妊の解決に導くツボ!
【最終更新日】令和6年4月2日
子宮内膜が薄くて着床しにくい・卵の質が悪い・検査で異常がないのに妊娠しない・手足が冷たい・腰や骨盤が冷えるとお悩みの方にお勧めのツボがあります。
それは、三陰交(さんいんこう)・次髎(じりょう)・中封(ちゅうほう)と呼ばれるツボです。これらについてお伝えします。
<目 次>
第一弾!不妊にお勧めのツボ(三陰交)
・ツボ(三陰交)のご紹介
・ツボの見つけた方
第二弾!不妊にお勧めのツボ(次髎)
・ツボ(次髎)のご紹介
・ツボの見つけ方
第三弾!不妊にお勧めのツボ(中封)
・ツボ(中封)のご紹介
・ツボの見つけ方
三陰交は、足首にあるツボです。
このツボは、足の少陰腎経・足の太陰脾経・足の厥陰肝経と呼ばれる3つの経絡が交わります。
このツボの利点は、3つの経絡が交わるので腎臓・脾臓・肝臓の働きを一つのツボで良くする事ができる優れものです。
しかし、「このツボが、不妊と関係があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
これらについて、お答えします。
まず、一つ目。腎が不妊と関係がある理由は、腎の働きにあります。
東洋医学では、「腎は精を蔵する」という言葉があります。
この精というのは、発育や成長・生殖などの生命活動に必要なエネルギーとなる基礎物質をしまい込んでいる事を現します。
その為、腎の働きが悪くなる発育や成長・生殖にトラブルが発生するというわけです。
【参考】
腎が弱ると、それは月経の異常、おりものの異常、不妊症や不感症、また妊娠・出産にまつわる様々な異常などの原因となります。
<引用:中医学ってなんだろう(東洋学術出版)>
二つ目に、脾臓です。
東洋医学では、「脾は、後天の精を主る」と言われています。これは、食べた食物を消化・吸収しエネルギーに変える事を現します。
女性の場合は、ダイエットや激しいスポーツなどをすると、生理が止まるようにダイエットで「血」を作れなかったり・激しいスポーツで「血」を消耗すると「血虚」と呼ばれる状態になります。
また、思い悩み過ぎると、脾の働きが悪くなり血虚になる場合があります。
そして、血虚とは、血が少ない事です。
そのような状態ですと、子宮内膜がフカフカにならないし、お腹で赤ちゃんを育てられません。(血で赤ちゃんのベットを作る)
このような時は、脾の働きを良くして「血」を増やす事が大切です。
このような理由で、不妊と脾(臓)とは、関係があるのです。
3つ目は、肝についてです。
東洋医学では、「肝は疏泄を主る」という言葉があります。これは、すみずみまで行きわたらせるという意味があり、この働きが悪いと気・血の流れが悪くなります。
気・血の流れが悪いと、子宮や卵巣への血流が悪くなり不妊と関係が出てくるのです。
【参考】
三陰交(さんいんこう)
[主治]腹部膨満、腹鳴、下痢便、消化不良、月経不順、不正子宮出血、帯下、子宮下垂、無月経、月経痛、不妊症、難産、遺精~。
引用:針灸経穴辞典(東洋学術出版)
三陰交がどこにあるのかというと、内踝(うちくるぶし)から指4本分上にあります。
指四本分というのは、人差し指から小指までの幅です。
細かい事をいうと、指四本分上にある脛(すね)の骨と肉に間にあります。ここが、三陰交です。ここに台座灸を行います。
【参考】
三陰交(さんいんこう)
取穴部位:内果の上3寸、脛骨内側縁の骨際に取る。
<引用:経絡経穴概論(医道の日本社)>
不妊でお悩みの方には、足が冷たい・腰や骨盤が冷めたい方がいらっしゃいます。
このような症状が出ている方の場合は、卵巣の機能が衰えて骨盤内の循環が悪くなっている事を現します。
そして、骨盤内の循環が悪いと子宮や卵巣に栄養の供給ができません。
このような時には、骨盤の上にある次髎(じりょう)と呼ばれるツボを使います。
このツボは、副交感神経の働きが高まり、骨盤内の循環を良くします。
【参考】
上髎・次髎・中髎・下髎という、いわゆる「八髎穴」は、骨盤内蔵の虚血状態の時に非常によく効く経穴であり、骨盤内臓部の循環代謝が悪い、冷え症、不妊症、生理痛、腰痛症等の時には、ここに鍼または灸頭鍼や施灸をすることは大変効果がある。
引用:鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)
骨盤の後ろを触ると、上後腸骨棘と呼ばれる骨の出っ張りを触れます。
この骨の出っ張りの下から、やや内側を触ると凹みがあります。この凹みの場所が、次リョウになります。足が冷たい方・腰や骨盤が冷たい方は、このツボに台座灸をやると良いでしょう。
下記の図を参考にして下さい。
【参考】
次髎(じりょう)
取穴部位:第2後仙骨孔部に取る<引用:経絡経穴概論(医道の日本社)>
本来、お腹は、「蒸かしたてのまんじゅう」のような状態が理想です。
しかし、不妊でお悩みの方の中には、お腹がコチコチに硬くなっている人がいます。
特に、お臍(へそ)から斜め下付近が硬い方は、瘀血(おけつ)と言って、血液の滞りを現します。
これは、「血液がドロドロと流れが悪くなっていますよ!」と、いう体のサインです。このような状態になっていると、骨盤内の血液循環が悪くなっています。
そうなると、子宮や卵巣の血流も悪くなっているので、不妊と関係があると考えられます。
【参考】
瘀血は病理産物であり、致病要素ともなる。寒・熱・虚・実・外傷などは、どれも瘀血の原因となり、衝脈・任脈・胞宮・胞脈を瘀滞して不通となると妊娠できない。
と記述されています。<中医婦人科学から引用>
しかし、ご安心下さい。
この血液ドロドロに有効なツボがあります。それは、「中封(ちゅうほう)」です。
このツボを使うと、腹部に滞っていた血液が流れ出して、お腹が柔らかくなっていきます。
実際に、鍼で「中封(ちゅうほう)」に刺鍼すると、その場で柔らかくなる事もあります。
また、敏感に変化を感じる方だと施術中に「お腹がすっきりした!」と、教えてもらう事もあります。
中封(ちゅうほう)は、足首の内側にあります。
足首を見ると、内果と呼ばれる骨の出っ張り(うちくるぶし)があります。そこから、前方に向かうと、太いスジ見えます。
そのスジの内側が、「中封」と呼ばれるツボになります。
瘀血のある方ですと、この中封のツボを押すと痛みを感じる事が多いです。
反応が両方にあれば間違いないので、このツボに、「台座灸」を行うと良いでしょう。
■経絡経穴概論(東洋療法学校協会)
[中封の位置]
[参 考]
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■鍼灸症例
■疾患記事
■お灸の「やり方」と「効果の出る期間」について
■不妊症に関係のある「ブログ」
■不妊症の方の「食生活」について
【参考図書】