埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方

自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

                  幸手駅から徒歩15分・久喜駅から車で15分

受付対応
8:00~18:00 土曜12:00迄
営業時間
平 日 午前 8:30~12:00
    午後 2:00~ 6:00
土曜日 午前 8:30~12:00
定休日
土曜日午後・日曜日・祝日

完全予約制 

新規の方は、限定1日3名まで

0480-53-3671
鍼灸一筋の独り言

発表!不妊の解決に導くツボ!

【最終更新日】令和6年4月2日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

子宮内膜が薄くて着床しにくい・卵の質が悪い・検査で異常がないのに妊娠しない・手足が冷たい・腰や骨盤が冷えるとお悩みの方にお勧めのツボがあります。

 

 それは、三陰交(さんいんこう)・次髎(じりょう)・中封(ちゅうほう)と呼ばれるツボです。これらについてお伝えします。

<目 次>

 

第一弾!不妊にお勧めのツボ(三陰交)

・ツボ(三陰交)のご紹介

・ツボの見つけた方

第二弾!不妊にお勧めのツボ(次髎)

・ツボ(次髎)のご紹介

・ツボの見つけ方

第三弾!不妊にお勧めのツボ(中封)

・ツボ(中封)のご紹介

・ツボの見つけ方

第一弾!不妊にお勧めのツボ(三陰交)

ツボ(三陰交)のご紹介

三陰交は、足首にあるツボです。

 

このツボは、足の少陰腎経・足の太陰脾経・足の厥陰肝経と呼ばれる3つの経絡が交わります。

 

このツボの利点は、3つの経絡が交わるので腎臓・脾臓・肝臓の働きを一つのツボで良くする事ができる優れものです。

 

しかし、「このツボが、不妊と関係があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。

 

これらについて、お答えします。

 

まず、一つ目。腎が不妊と関係がある理由は、腎の働きにあります。

 

東洋医学では、「腎は精を蔵する」という言葉があります。

この精というのは、発育や成長・生殖などの生命活動に必要なエネルギーとなる基礎物質をしまい込んでいる事を現します。

 

その為、腎の働きが悪くなる発育や成長・生殖にトラブルが発生するというわけです。

【参考】

腎が弱ると、それは月経の異常、おりものの異常、不妊症や不感症、また妊娠・出産にまつわる様々な異常などの原因となります。

<引用:中医学ってなんだろう(東洋学術出版)>

二つ目に、脾臓です

東洋医学では、「脾は、後天の精を主る」と言われています。これは、食べた食物を消化・吸収しエネルギーに変える事を現します。

 

女性の場合は、ダイエットや激しいスポーツなどをすると、生理が止まるようにダイエットで「血」を作れなかったり・激しいスポーツで「血」を消耗すると「血虚」と呼ばれる状態になります。

 

また、思い悩み過ぎると、脾の働きが悪くなり血虚になる場合があります。

 

そして、血虚とは、血が少ない事です。

 

そのような状態ですと、子宮内膜がフカフカにならないし、お腹で赤ちゃんを育てられません。(血で赤ちゃんのベットを作る)

 

このような時は、脾の働きを良くして「血」を増やす事が大切です。

 

このような理由で、不妊と脾(臓)とは、関係があるのです。

 

3つ目は、肝についてです。

東洋医学では、「肝は疏泄を主る」という言葉があります。これは、すみずみまで行きわたらせるという意味があり、この働きが悪いと気・血の流れが悪くなります。

気・血の流れが悪いと、子宮や卵巣への血流が悪くなり不妊と関係が出てくるのです。

【参考】

三陰交(さんいんこう)

[主治]腹部膨満、腹鳴、下痢便、消化不良、月経不順、不正子宮出血、帯下、子宮下垂、無月経、月経痛、不妊症、難産、遺精~。

 

引用:針灸経穴辞典(東洋学術出版)

ツボの見つけ方

三陰交がどこにあるのかというと、内踝(うちくるぶし)から指4本分上にあります。

 

指四本分というのは、人差し指から小指までの幅です。

 

細かい事をいうと、指四本分上にある脛(すね)の骨と肉に間にあります。ここが、三陰交です。ここに台座灸を行います。

不妊にお勧めのツボ(三陰交)

【参考】

三陰交(さんいんこう)

取穴部位:内果の上3寸、脛骨内側縁の骨際に取る。

<引用:経絡経穴概論(医道の日本社)>

第二弾!不妊にお勧めのツボ(次髎)

ツボの(次髎)ご紹介

不妊でお悩みの方には、足が冷たい・腰や骨盤が冷めたい方がいらっしゃいます。

 

このような症状が出ている方の場合は、卵巣の機能が衰えて骨盤内の循環が悪くなっている事を現します。

 

そして、骨盤内の循環が悪いと子宮や卵巣に栄養の供給ができません。

 

このような時には、骨盤の上にある次髎(じりょう)と呼ばれるツボを使います。

 

このツボは、副交感神経の働きが高まり、骨盤内の循環を良くします。

【参考】

上髎・次髎・中髎・下髎という、いわゆる「八髎穴」は、骨盤内蔵の虚血状態の時に非常によく効く経穴であり、骨盤内臓部の循環代謝が悪い、冷え症、不妊症、生理痛、腰痛症等の時には、ここに鍼または灸頭鍼や施灸をすることは大変効果がある。

 

引用:鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)

ツボの見つけ方

骨盤の後ろを触ると、上後腸骨棘と呼ばれる骨の出っ張りを触れます。

 

この骨の出っ張りの下から、やや内側を触ると凹みがあります。この凹みの場所が、次リョウになります。足が冷たい方・腰や骨盤が冷たい方は、このツボに台座灸をやると良いでしょう。

 

下記の図を参考にして下さい。

不妊にお勧めのツボ(次髎)

【参考】

次髎(じりょう)

取穴部位:第2後仙骨孔部に取る<引用:経絡経穴概論(医道の日本社)>

第三弾!不妊にお勧めのツボ(中封)

不妊と瘀血
ツボ(中封)のご紹介

本来、お腹は、「蒸かしたてのまんじゅう」のような状態が理想です。

 

しかし、不妊でお悩みの方の中には、お腹がコチコチに硬くなっている人がいます。

 

特に、お臍(へそ)から斜め下付近が硬い方は、瘀血(おけつ)と言って、血液の滞りを現します。

 

これは、「血液がドロドロと流れが悪くなっていますよ!」と、いう体のサインです。このような状態になっていると、骨盤内の血液循環が悪くなっています。

そうなると、子宮や卵巣の血流も悪くなっているので、不妊と関係があると考えられます。

【参考】

瘀血は病理産物であり、致病要素ともなる。寒・熱・虚・実・外傷などは、どれも瘀血の原因となり、衝脈・任脈・胞宮・胞脈を瘀滞して不通となると妊娠できない。

と記述されています。<中医婦人科学から引用>

しかし、ご安心下さい。

 

この血液ドロドロに有効なツボがあります。それは、「中封(ちゅうほう)」です。

 

このツボを使うと、腹部に滞っていた血液が流れ出して、お腹が柔らかくなっていきます。

 

実際に、鍼で「中封(ちゅうほう)」に刺鍼すると、その場で柔らかくなる事もあります。

 

また、敏感に変化を感じる方だと施術中に「お腹がすっきりした!」と、教えてもらう事もあります。

ツボの見つけ方
不妊にお勧めのツボ(中封)

中封(ちゅうほう)は、足首の内側にあります。

 

足首を見ると、内果と呼ばれる骨の出っ張り(うちくるぶし)があります。そこから、前方に向かうと、太いスジ見えます。

 

そのスジの内側が、「中封」と呼ばれるツボになります。

 

瘀血のある方ですと、この中封のツボを押すと痛みを感じる事が多いです。

 

反応が両方にあれば間違いないので、このツボに、「台座灸」を行うと良いでしょう。

■経絡経穴概論(東洋療法学校協会)

[中封の位置]

  • 内果前一寸。前脛骨筋腱の内側下際の陥凹部に取る。

[参 考]

  • 一寸は、親指の幅

【参考図書】

  • 経絡経穴概論(医道の日本社)
  • 中医学ってなんだろう(東洋学術出版社)
  • 臨床中医臓腑学(医歯薬出版株式会社)
  • 鍼灸臨床わが三十年の軌跡(医道の日本社)
  • 中医婦人科学

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師