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【ツボ】陰陵泉(いんりょうせん)のご紹介

【ツボ】陰陵泉の効能と解説

【記事更新日】令和7年6月27日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

効能
  1. 食欲不振・胃もたれ・お腹の張り
  2. 下痢・軟便
  3. 胃内停水
  4. 膝関の腫れや痛み
  5. めまい
  6. 糖尿病
ツボの解説

陰陵泉(いんりょうせん)は、足の太陰脾経と呼ばれる経絡上にあります。この経絡は、五臓六腑の中の『脾』につながっています。

 

脾の働きは、飲食物を消化・吸収し【栄養】や【水分】を運ぶ働きがあります。

 

この働きが悪くなると・・・

  • 食欲不振・胃もたれ・膨満感・吐き気・下痢・軟便などにつながります。
  • 腹部を指腹で叩くとポチャポチャと音が聞こえてくる事があります。(胃内停水)

 

陰陵泉を使用し脾の働きを整えると、これらの症状の改善につながります。

 

脾は、変形性膝関節による関節に溜まった『水』、呼吸器の気管・気管支の粘膜の炎症によってできた『痰』なども関係しています。

 

脾の働きを改善すると膝に溜まった水(関節の腫れ)・痰の解消につながります。

『陰陵泉(いんりょうせん)』と『肩井(けんせい)』に指で押して圧痛がある方は、骨盤うっ血があると考えられています。

 

骨盤うっ血があると、めまいを引き起こす事があるので、陰陵泉と心包経のツボを併用すると、骨盤の血流が良くなり『めまい』の改善につながります。

 

■参考

骨盤内鬱血症候群とは、血管運動神経の失調により、骨盤内鬱血が起こり、仙骨子宮靭帯などの骨盤結合組織の増生、硬化をきたす結果生じる腰痛、下腹部痛などを主症状とする症候群。しばしば、頭痛・肩こり・めまいなどの全身的な不定愁訴と伴う。

参考文献:産婦人科臨床のために(久慈直太朗)

東洋医学で考える『脾』は、西洋医学的には、『膵臓にあたるのでは?』と考えられていて、血糖値の高い方に使用すると血糖値が下がる事があります。

【ツボ】陰陵泉の見つけ方

脛骨の内側に指腹を当て、膝に向かって擦上していきます。

 

そして、膝の近くになると骨がカーブしています。

 

そのカーブをしている所にできているガム状に硬いコリが、ツボ(陰陵泉)になります。

 

 

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【参考文献】

  • 中医学ってなんだろう(東洋学術出版)
  • 中医学の仕組み分かる基礎講義(医道の日本社)
  • よくわかる長野式治療(医道の日本社)
  • 超旋刺と臨床のツボ
  • 経絡経穴辞典(東洋学術出版)
  • 図解鍼灸実用経穴学(医道の日本社)

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師