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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

頑固な生理痛は、このツボがお勧め!

生理痛を和らげた『ツボ』のお話

生理痛

最終更新日:令和5年8月17日

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

 

鍼灸治療で、生理痛が良くなる事を知らない方も多いと思いますが、「鍼治療」と「自宅でのお灸」を根気よく続けていくと長年の生理痛も和らいでくる事をみかけます。

 

鍼灸院に来られた方の中には、

  • 極度の痛みで救急車で運ばれた方
  • 中学生の頃から酷い生理痛で10年以上悩まされている方
  • 薬を服用しても痛みが酷く仕事に行けない方

 

​などを診ました。

 

このような方達に、一般的な生理痛に良く効くと言われるツボ(三陰交)を使っても、症状を和らげる事ができませんでした。

 

【ご注意】軽い生理痛の方であれば、「三陰交」でも十分に効果を発揮します。

生理痛にお勧めのツボ(三陰交)

そこで、私が使用した「ツボ」は、蠡溝(れいこう)です。

 

このツボを押して強い痛みを感じる方であれば、「このツボが効くよ!」と、体が教えています。

 

大抵、そのような反応が出ていれば、痛みを和らげてくれます。

 

実際に鎮痛剤を前日から服用しているけれど、「下腹部が痛く、足まで痺れて辛い!」と、いう方が来られました。

 

その方の蠡溝(れいこう)を押してみると、やはり強い痛みがありました。

 

私は、そのツボにもぐさを捻るタイプのお灸(透熱灸)を行いました。

しばらくして下腹部を押してみると、『痛みが減っている!』と、本人から聞きました。

 

そして、施術が終わったころには、ほとんど腹部の痛みがなくなっていました。

 

このように、蠡溝(れいこう)は、生理痛をやわらげる強い力を持っています。

【参考】

この肝経の「蠡溝」の多壮灸は、子宮の充血・炎症、痙攣というような症状を消失させるのに非常に有効かと思われる。<引用:鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)>

もし、あなたが三陰交(さんいんこう)のお灸をして楽にならなかった方であれば、蠡溝を使ってみて下さい。楽になる可能性があります。

 

また、このツボを使っても効果が現れない方は、『免疫の弱り』・『瘀血(おけつ)』・『自律神経』の影響を受けているのかも知れません。

 

そのような方は、鍼灸師にみて頂く事をお勧めします。

ツボの説明・見つけ方

ツボの解説
蠡溝(れいこう)について

蠡溝は、足のすねにあるツボです。

 

痛みの強い『生理痛』を和らげる作用を持っていますが、膀胱炎にも良く効きます。

 

例えば、『下腹部の不快感』・『排尿痛』・『残尿感』などを改善してくれます。

 

このツボの見つけ方は、

足首にある内踝(うちくるぶし)から、5寸上に上がった脛(すね)の骨の溝にあります。

 

【参考】

蠡溝(絡穴)

取穴部位:内果の上5寸、脛骨内側面上の陥凹部に取る

<引用:経絡経穴概論(医道の日本社)>

生理痛にお勧めのツボ(蠡溝)

ちなみに、5寸は、

  • 3寸:人差し指から小指の幅
  • 2寸:人差し指から薬師の幅

を足した長さになります。

蠡溝(れいこう)は、骨の溝にあるツボなので、凹んでいる所をさがしましょう。

 

そして、その凹みを押した時に強い痛みがある方は、生理痛を和らげてくれるはずです。

 

そこに、『透熱灸(とおねつきゅう)』又は『台座灸(だいざきゅう)』を行います。

【参考図書】

  • 経絡経穴概論(医道の日本社)
  • 鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)
  • 鍼灸臨床 わが三十年の軌跡(医道の日本社)

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師