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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋の独り言

東洋医学で考える不妊と腎虚

不妊と腎虚の関係

不妊

【記事投稿日】令和7年2月1日

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

 

の人は、『男の精』と『女の精』が交わる事により、新しい精が生まれ、人間が誕生すると考えられていました。

 

新しい精は、『先天の精』と言われて、『腎』の中にしまわれると考えられています。

 

そして、発育・知能の発達・生殖能力などに影響を及ぼしていきます。

中国最古の医学書(黄帝内経素問・上古天真論)には、女性は7の倍数の年齢で体調が変化する事が書かれています。

 

これは、女性の腎気の盛衰を表しています。

 

  • 7歳 :歯が生え変わる、髪の毛が伸び始める
  • 14歳:初潮を迎える(月経が始める)
  • 21歳:親知らずが生える、生命の充実期
  • 28歳:筋肉や骨が発達する、髪の毛が豊かに生える、生命の最盛期
  • 35歳:顔からいきいきとした輝きが消える、髪が抜け始める
  • 42歳:顔の輝きがなくなる・髪が白くなる
  • 49歳:閉経する(月経がなくなる)、体力が衰える

 

これらを見ていくと、14歳で腎気が旺盛となって月経が始まり、子供を作る事が可能になります。

 

そして、28歳が最も身体が充実している時期になり、49歳で腎気が衰えて月経がなくなり、子供を作れなくなる事が書かれています。

 

この事から、『腎』の状態が不妊に関わっている事がわかります。

 

 

【参考文献】

  • レディース鍼灸(医歯薬出版株式会社)
  • 中医学ってなんだろう(東洋学術出版)

腎虚の方の特徴

腹診で腎虚を発見する方法

東洋医学では、みぞおちが『心』・お臍回りが『脾』・お臍の右側が『肺』・お臍の左側が『肝』・下腹部が『腎』の状態を表すと考えられています。

 

健康の方のお腹は、ふっくらとしたつきたてのお餅のようなお腹をしています。

 

逆に、不健康の方は、しこりのような硬さがあったり・冷えていたり・指腹で押すと痛みがあったり・拍動・緊張・ぐにゃぐにゃ等の感覚があります。

 

腎虚の方のお腹は、下腹部が冷えていたり・軟弱になっていたり・凹んでいる感覚があります。

【参考記事】腹診はあなたの不調を解き明かす
脈診で腎虚を発見する方法

東洋医学では、手首の動脈の拍動によって、五臓の状態を知る事ができます。

 

  • 右の手首には、肺・脾・心包
  • 左の手首には、心・肝・腎

 

という具合になっています。

 

脈診をした時に腎虚の方は、左手首の『腎』の脈が弱く打っています。

腎虚でみられる症状
  1. 腰や足がだるくなる
  2. 足腰が冷える
  3. 耳鳴り・難聴
  4. むくみ又は頻尿
  5. 髪の毛が細くなる・白髪が出る
  6. 精力の減退
  7. 不安感が強い(恐れの感情)
【参考記事】東洋医学で考える腎の働き