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鍼灸一筋のひとり言

施術中に分かる「鍼の効きやすい人」の特徴

鍼の効きやすい人

最終更新日:令和5年10月3日

筆者:岡田 匡史(鍼灸師)

 

私は、鍼灸師の免許をとってから23年以上経ちます。開業する前は、鍼灸整骨院・整形外科等で鍼灸治療をさせてもらっていました。

 

そんな中で、鍼の「効きやすい人」と「効きにく人」は、いるなあと感じています。

 

もともと、病気(不調)の種類によって、早く良くなるもの時間がかかるものなどはあります。

 

例えば、

ぎっくり腰の場合では、最初はすごく痛くて、周りの人からみても大変そうだなあと思える疾患でも、数日~1週間程度で歩けるよになる人もいます。(※酷い場合は、長い時もある)

しかし、五十肩の場合では、関節が固まったのが良くなるのに3ヵ月・半年・1年とかかる場合もある。

 

このように、病気(不調)の種類によって、治るスピードは違うけれど「鍼が効きやすい人」が分かるポイントがあります。

 

私の場合は、施術を始める前に「脈」・「お腹」・「ツボの反応」をみています。

なぜ、このような事をするのかというと、

  • 現在の身体の状態(原因)が分かる
  • 施術前と施術後の変化を確認する事ができる

からです。

 

例えば、

  • 主訴:腰痛
  • 随伴症状:動悸・眼精疲労

で悩んでいる方が、鍼灸院に来られたとします。

 

その人の脈をみると「糸」のように細くなっていて、拍動がビンビンと鋭く打っています。

 

これは、どのような状態を表しているのかというと、「血流が悪くなっていて、自律神経が乱れていますよ!」と、教えています。

 

そして、下腹部を指で押すと硬くなっていて、痛みを伴います。

 

この反応も、「血液の流れが悪くなって滞りができていますよ!」と、教えています。

 

これらが、この方の「腰痛」や「動悸・眼精疲労」の回復を妨げる原因です。

 

鍼の効きやすい人の場合は、手足のツボに鍼をした途端、細くなっていた脈管が拡張し、ピンピン強く打っていた脈が「柔らかく」・「ゆったり」としてきます。

 

そして、カチコチに硬くなっていたお腹は、柔らかくなり・温かくなります。

 

体の変化を敏感に察知する方ですと、「目が明るく見えるようになりました!」

「気持ちが落ち着きました!」など、施術中にお話しを聞く事もあります。

 

これは、目への血流が良くなった・自律神経の乱れが整ってきた事を表します。

 

このような反応がかえってくると、「この人は鍼の効きが良いな!」・すぐに症状が良くならなくても徐々に改善していくだろう」と、思います。

 

そして、一番の悩みの腰はどうなったか動いてもらうと、「腰も楽になりました!」と、聞く事があります。(※患部の腰に鍼をする事なく)

 

ここまでくると、鍼灸師から見て「鍼の効きやすい人だな」と思ってしまいます。

 

毎回、このような人に出会えませんが、誰でも鍼をすると体に微妙な変化が起きています。

 

それに、気づくか・気づかないかの違いです。

 

この変化に気付いてもらえるように、「お腹の圧痛」・「脈の変化」・「ツボの反応」・「体の動き(運動器疾患の場合)」を施術前と施術後で行い変化を確認しながら施術を行っています。

そうしないと、鍼が効いていても「効いていない」と、思ってしまう方がいるからです。

 

よくあるパターンは、

腰痛で前屈しようとすると、激痛が走り出来ない人がいます

 

しかし、施術後は、30°くらい前屈をしてから「痛いです!」・「変わらないです!」と、いう方がいます

 

けれど、全く曲げられない状態から、少し曲げられるようになった「変化」も効いている証です。

 

この積み重ねによって、一歩一歩、良くなっていくものです。

 

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プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師