回転性・浮動性のめまいに効くツボ！

更新日）令和４年6月2１日

めまいが起こる代表的な疾患には、耳石が剥がれて三半規管内に移動して起こる「良性発作性頭位めまい症」・内リンパ水腫による「メニエール病」・原因不明の「突発性難聴」・「前庭神経炎」・「起立性低血圧」などがありますが、おかだ鍼灸院では前者３つの疾患の方がたびたび来られています。

これらの疾患で来られた方の多くは、薬を服用して数カ月（１～３ヵ月）経つけれど変化がない・ふらふらする・すっきりしない・グルグル回る・後頭部が重い・肩がこる・食欲がない・目が疲れる等です。

このようなめまいでお悩みの方に使うツボの１つに、耳針療法の「めまい点」があります。

このツボの効能としては、めまいに効くのはもちろんですが、後頚部のコリ・耳の詰まりに良いです。

そして、どこのあるのかというと「耳」です。

この「めまい点」と思われる場所を親指と人差し指で挟んで探ると、硬くなっている事があります。

このような時に、ここに鍼をすると効果を発揮する事が多いです。

なぜ、私がこのツボを使うようになったかというと、鍼灸臨床　新治療法の探求（医道の日本）に「耳診法に於ける[めまい点]も有効である事を付記する。これは、首藤伝明氏の[めまい点]に関する臨床報告の追試結果の成績により確認」と、書いてあったからです。

実際に、使ってみると良く効きます。

ただ、このめまい点だけ使えば良いのかというと、そうではありません。身体（五臓六腑）を整えて最後に使うと良いようです。

去年、めまいで来られた方の中に、ふわふわしためまい・耳の詰まり・足のふらつき・食欲不振で来られた方がいました。

その方の場合は、４ヵ月前にぐらい前に激しい回転性のめまいが起こり、病院ではメニエール病と言われていました。

その後、激しい症状は落ち着いてきたけれど、上記のような症状が解消されずにいました。

しかし、そのような症状も、施術を続けて行くうちに徐々に改善していきました。

メニエール病や良性発作性頭位めまい症の方・更年期障害（自律神経の乱れ）によるめまいの方など、鍼灸はあなたのお役に立つと思っています。

【参考図書】

• 鍼灸臨床　新治療法の探求（医道の日本社）
• 首藤伝明症例集（医道の日本社）

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