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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

【東洋医学】『肝』の不調からくるめまいについて

めまい

肝臓とめまい

【最終更新日】令和5年9月23日

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

 

東洋医学(素問)では、「諸風掉眩は皆肝に属す」と言われています。

 

これは、めまい・ふらつきは、全て肝(臓)に関係するという事です。

 

この為、めまいで困っている方は、肝(臓)の弱りがあるという事です。

 

ただし、重要な事をお伝えします。

 

東洋医学でお話しをしている「肝」と、西洋医学の「肝臓」は、イコールではありません。

 

似ている働きもありますが、一緒ではないのです。

肝臓

だから、

東洋医学的な診察法による腹診・脈診・背部や手足のツボから肝の弱りを発見したとしても、病院で検査をしたら「肝機能」に問題ない事もあるし、問題がある事もあります。

実際、鍼灸院に来られた方の腹診をした際に、胸脇苦満(季肋部を押すと苦しい・抵抗感)があったので「肝の弱りがある」と、伝えたら『病院の血液検査では肝機能に問題がなかったですよ!』と、言われた事がありました。

 

ただ、東洋医学では、「未病を治す」という言葉があるように、病気になる前段階を発見する事を得意としています。

 

もしかすると、この先、『肝』に問題が出てくるかも知れません。

また、めまいでお困りの方が、全て「肝」に問題があるとも限りません。

 

実際に鍼灸を受けに来られる方の状態を調べると、「腎の弱りであったり」・「脾の弱りであったり」・「肺の弱り」であったりします。

 

ただ、その中で、肝の弱りを発見する事が多いということです。

 

肝が「めまい」に関係する理由

東洋医学で考える「肝」の働きには、血液を貯蔵し必要なところに血液を分配する働きがあります。

 

もし、この機能が衰えると、平衡感覚を司る「脳」・「内耳」に血液が十分に行き届かず、本来の機能を発揮できません。

 

そうすると、「めまい」が引き起こされます。

 

病院では、「良性発作性頭位眩暈症」・「メニエール病」・「前庭神経炎」・「突発性難聴」・「自律神経失調症」と診断されて鍼灸院に来られる方がいますが、東洋医学的にみると「肝」の弱りであったりするのです。

 

【参考図書】

  • 中医学ってなんだろう (東洋学術出版社)
  • 首藤伝明症例集(医道の日本社)

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師