埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
幸手駅から徒歩15分・久喜駅から車で15分
受付対応 | 8:00~18:00 土曜12:00迄 |
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営業時間 | 平 日 午前 8:30~12:00 午後 2:00~ 6:00 土曜日 午前 8:30~12:00 |
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定休日 | 土曜日午後・日曜日・祝日 |
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完全予約制
新規の方は、限定1日3名まで
【記事改定日】令和7年7月9日
以前、鍼灸院に来られた方から「自律神経失調症の鍼灸治療って、どんな事をするんですか?」と、質問を受けた事があります。
体調不良で病院へ行くと、
診察をしてもらい「血液検査」・「レントゲン」・「エコー」・「胃カメラ」・「心電図」など、その人にとって必要な検査をして、原因が分かったら薬を処方してくれるとおもいます。
鍼灸治療(東洋医学)も同じです。
まず、初めて来られた方には、問診表に記入をしてもらい、
などを教えてもらいます。
そして、問診表をもとにして「身体の状態」・「日常生活の状況」について詳しく聞き、不調との関連を探ります。
次に、回復を妨げる『根本原因』を見つける為に、東洋医学による独自の検査を行います。
それは、「腹診(ふくしん)」・「脈診(みゃくしん)」・「ツボ」の反応をみる検査です。
そして、【ヒアリング】と【検査結果】を総合して
など、どこに原因があるのかを見極めます。
もし、自律神経に問題が見つかれば、自律神経に関わりのあるツボに鍼灸(はりきゅう)を行なって、体を整えていきます。
今まで、「自律神経失調症」・「不安障害」・「うつ病」の方の問診表を見ると特徴的な記入の仕方をしています。
それは、問診表に【ご自身の体質に当てはまるものに全て〇をつけて下さい】という項目があるのですが、ほとんど全ての所に〇が付いている事です。
めまい・肩こり・頭痛・食欲がない・息苦しい・耳鳴・動悸・手足が冷える・不眠・下痢・・・・。
「え!こんなに不調があるの?」と、思ってしまうような記入の仕方をしています。
これには、❝理由❞があります。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」と呼ばれる二つの神経があります。
その働きを車で例えるなら、
交感神経が「アクセル」で、副交感神経が「ブレーキ」みたいなものです。
自律神経失調症の方の場合は、この2つの神経のどちらかに偏っています。
肉体的・精神的なストレスで「交感神経」が興奮し続けている方だと、心臓は、「ドキドキ」するし・胃腸の働きが悪くなって、「食欲」がなくなります。
また、血管は、収縮するので「血流」が悪くなります。
そうすると、筋肉も硬くなり肩こり・腰痛にもなりやすいのです。このように、自律神経と関連するもの全てが調子悪くなります。
その為、問診表に記入をしてもらうと、【ご自身の体質に当てはまるものに全て〇をつけて下さい】の欄が、〇だらけになってしまうのです。
脈に触れただけで、「自律神経が乱れているのか分かるの?』と、思うかもしれませんが、脈は、全身の状態を現す鏡です。
例えば、マラソンをしたり・自転車で走ると『脈拍』が速くなりますよね?
これは、交感神経が興奮(アクセル全開)しているからです。
しかし、身体を安静にしているのに、脈拍が速いままの方がいます。これは交感神経が興奮し続けているからです。
このように、脈拍が「速い」・「遅い」という事だけでも、自律神経の状態が分かります。
ただし、脈拍が速ければ、全て自律神経失調症だという分けではありません。
なぜかというと、
などでも、脈拍が速くなるからです。
また、「ピンピン」と張りつめたような硬い脈を触れたり・琴の弦を弾いたような脈に触れる事があります。
これらは、「緊脈(きんみゃく)」・「弦脈(げんみゃく)」と呼ばれる脈で、自律神経の乱れがある方に現れやすいです。
このように、脈からも「自律神経に問題があるのか?」判断をしています。
脈と同様に、「お腹も全身の状態を現す鏡」です。
健康な方のお腹は、赤ちゃんのように、弾力があり柔らかいお腹です。
例えるなら、蒸かしたての饅頭(まんじゅう)のようなお腹です。
逆に、不健康な方のお腹は、力のないお腹であったり・硬いしこりが所々にあったり・全体的に硬いお腹をしています。
そして、自律神経失調症の方は
などの反応があります。
【理由】
(1)(2)軽くお腹を押しただけで何処も痛みを感じる・ピ~ンとお腹が硬くなっているのは、神経が過敏になっているからです。
(3)鳩尾(みぞおち)が硬くなっているのは、心(しん)の異常があるからです。
ただ、心の異常といっても、「心臓病」と短絡的につなげないで下さい。
東洋医学では、心の働きに「精神活動」を統率すると考えられています。
その為、ストレス等により、心(こころ)に負担がかかっていると考えます。
(4)自律神経の乱れがある方は、お腹に触れると『ドクン・ドクン』と動脈の拍動を触れる事があります。
うつ伏せに寝てもらうと、やたらと背中から腰にかけて筋肉が盛り上がり、緊張している方がいます。
この状態は、「交感神経」が緊張をしている時に現れる反応です。
【鍼灸臨床 新治療法の探求】(医道の日本社)の中にも、『脊柱起立筋の緊張というものは交感神経の過緊張を表している』と書かれています。
また、食欲がない・動悸・めまい・息が苦しい・眠れないなど、さまざま症状を訴える方の中には、背骨を押すと痛みを感じる事があります。
特に両肩甲骨の間の「背骨の間(または)背骨の脇」です。
ひどい方では、背骨の間を押していくと上から下まで全て「痛い!」という方もいます。
これも「交感神経」が緊張をしている反応です。
よくよく考えてみると、猫が怒っている時は、背中の毛を立ち上げていませんか?
このような時の猫は、リラックスをしているように見えません。いつでも戦えるように臨戦態勢です。
人間もストレスで神経が苛立っている時は、背中の筋肉が緊張して硬くなっていたり、背骨の上を押すと痛みに敏感になっているのです。
しかし、鍼灸で根気よく施術を続けていくうちに、その緊張もほぐれていきます。
そうすると、筋肉の硬さも緩み・背骨の上を押しても痛みがなくなってきます。
その頃には、あなたの不調も楽になっている事でしょう。
私が、自律神経失調症で来られた方を施術する時に注意しているポイントは、「なるべく痛みを感じさせない」ことです。
なぜかというと、自律神経失調症の方の場合は、とても神経が過敏になっているからです。
健康の方であったら「まったく痛くない」のに、痛みを感じてしまう事があります。
どんなに、使うツボが合っていても、鍼灸で強い痛みを感じてしまうと、良い結果につながりません。
その為、おかだ鍼灸院では、「太い鍼」・「深く刺す」・「電気でビリビリする鍼」・「熱いお灸」は、行いません。
これらで効果を出している先生もいるかも知れませんが、経験的に強い刺激は『交感神経』を興奮させる事が多いです。
逆に、「細い鍼」・「浅い鍼」・「温かいお灸」で施術を行っています。
この方法だと、副交感神経が活発になり「心」と「体」がリラックスをし、症状の改善につながります。
1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。
・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師