【記事投稿日】令和7年8月7日
蠡溝(れいこう)は、足の厥陰肝経(けついんかんけい)と呼ばれる経絡上にあります。
この経絡は、生殖器を通過しているので、生殖器系に関わる不調を解決してくれます。
この穴名の由来は、『蠡』とは木に穴をあける木喰虫を指し、『溝』とは狭く小さなくぼみのことを言います。
実際、このツボは、骨の凹んでいるところにあります。
また、帯下(たいげ)を主治する穴位でもあり、陰部の搔痒(そうよう)はまるで虫がはうような感覚があるから、蠡溝と言われるそうです。
私(鍼灸師)が、このツボを使う時は、【生理痛】と【膀胱炎】の方です。
鍼灸臨床わが三十年の軌跡(医道の日本社)の中にも、子宮内膜症による『生理痛』や『膀胱炎』を多壮灸で改善させた症例が載っています。
実際、患者さんにお灸をしていますが、効果のあるツボだと思います。
ただ、ツボを押した時に『圧痛』がない方は、別のツボを使った方が良いかと思います。
生理痛や膀胱炎には、透熱灸(もぐさを捻るお灸)で多壮灸を行ないます。