陰陵泉(いんりょうせん)は、足の太陰脾経と呼ばれる経絡上にあります。この経絡は、五臓六腑の中の『脾』につながっています。
脾の働きは、飲食物を消化・吸収し【栄養】や【水分】を運ぶ働きがあります。
この働きが悪くなると・・・
陰陵泉を使用し脾の働きを整えると、これらの症状の改善につながります。
脾は、変形性膝関節による関節に溜まった『水』、呼吸器の気管・気管支の粘膜の炎症によってできた『痰』なども関係しています。
脾の働きを改善すると膝に溜まった水(関節の腫れ)・痰の解消につながります。
『陰陵泉(いんりょうせん)』と『肩井(けんせい)』に指で押して圧痛がある方は、骨盤うっ血があると考えられています。
骨盤うっ血があると、めまいを引き起こす事があるので、陰陵泉と心包経のツボを併用すると、骨盤の血流が良くなり『めまい』の改善につながります。
■参考
骨盤内鬱血症候群とは、血管運動神経の失調により、骨盤内鬱血が起こり、仙骨子宮靭帯などの骨盤結合組織の増生、硬化をきたす結果生じる腰痛、下腹部痛などを主症状とする症候群。しばしば、頭痛・肩こり・めまいなどの全身的な不定愁訴と伴う。
参考文献:産婦人科臨床のために(久慈直太朗)
東洋医学で考える『脾』は、西洋医学的には、『膵臓にあたるのでは?』と考えられていて、血糖値の高い方に使用すると血糖値が下がる事があります。