鍼灸一筋の独り言

【ツボ】曲池(きょくち)のご紹介

ツボ:曲池の効能と解説

【記事更新日】令和7年7月14日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

主な効能
  • 喉の炎症を鎮める
  • 首こり・肩こり・頭痛の緩和
  • のぼせを引き下げる
  • 下痢の改善
  • 腰痛の緩和(大腸との関連)
解説:なぜ曲池が効くのか?

喉(口蓋扁桃・上咽頭)に炎症がある時は、胸鎖乳突筋にあるツボ(天ゆう付近)に圧痛と硬結が出でる事が多いです。

曲池を刺激すると、喉(口蓋扁桃・上咽頭)の炎症を減退させ、天ゆうの圧痛・硬結を和らげます。

 

その結果、喉の炎症によって起きていた『首こり』・『肩こり』・『頭痛』の改善につながります。

 

また、曲池は『合穴(ごうけつ)であり』、逆気而泄(ぎゃっきじせつ)の作用があります。

 

この意味は、本来下に向かうべき気が上に逆流すること、体外へ漏れ出ることを治す働きがあります。

 

そのような作用があるので、『のぼせ』・『下痢』などにも効果を発揮します。

 

最近では、過敏性腸症候群の方にこのツボを使用したところ、下痢の頻度が減ったと喜ばれたツボです

 

また、曲池は、大腸につながっているツボなので、曲池を刺激すると大腸の働きが良くなります。

 

そうすると、腰にあるツボ(大腸兪)が緩み腰痛を改善させる事があります。

曲池を刺激

大腸の状態が良くなる

腰部(大腸兪)が緩む

 

このような仕組みで

『腰痛を改善させるのでは?』と考えられます。

 

以前、腰痛で鍼灸院に来られた女性に曲池を刺入してから、腰を動かしてもらったところ『痛みが減った!』と、聞いた事もありました。

【ツボ】曲池の見つけ方

曲池は、肘を曲げた時にできる外側の皺(しわ)の先端にツボをとります。

 

 

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