鍼灸一筋の独り言

しもやけ(凍瘡)の予防・改善にお勧めのツボ!

しもやけ(凍瘡)とツボのお話

【記事投稿日】令和7年4月2日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

鍼灸院を開業して数十年経ちますが、しもやけ(凍瘡)を主訴として来られた方はいません。

 

しかし、患者さんの中には、一番寒い冬の時期を過ぎてから、しもやけ(凍瘡)になる方をみます。

 

これは、寒暖差が激しい時期になりやすい特徴があるからです。

鍼灸治療を受けていると、毎年しもやけになっていた方が『ならなくなったり』・『あまり症状が出なくなる』事があります。

 

その一方で、また、しもやけに『なってしまう方』もいます。

 

しもやけになりやすい人の特徴は、

  • もともと手足の冷えがある方
  • 寒さにさらされる環境にいる方
  • 遺伝的に末梢の血流が悪くなりやすい方
  • 汗をかきやすい方

などの特徴があります。

 

毎年、しもやけになってしまう方は、症状が出てくる前から『三陰交(さんいんこう)』と『内関(ないかん)』にお灸をして手足の血行を良くしておくと予防につながります。

 

ちなみに、三陰交は『血』を増やし、内関は『循環』を良くする働きがあります。

 

しもやけになってしまった時は、

腕にある『手三里(てさんり)または曲池(きょくち)』・『四犢(しとく)』、下肢にある『足三里(あしさんり)』などのお灸がお勧めです。

 

 

【参考文献】

  • 図説深谷灸法(緑書房)

これで安心!しもやけ(凍瘡)にお勧めのツボ

ツボ①三陰交

三陰交は、内くるぶしの上3寸(人差し指から小指の幅)にあり、脛の骨の際にあります。

ツボ②内関

内関は、手の平を上に向け手首から肘に向かい2寸(人差し指から薬指の幅)の真ん中にあります。

 

ツボ③手三里

手三里は、まず肘を深く曲げて皺(しわ)の端にある『曲池』を見つけます。

そこから、人差し指の方向に向かい2寸(人差し指から薬指の幅)の所にツボがあります。

 

ツボ④四犢

四犢(しとく)は、手首と肘の真ん中付近にあります。指で押して、圧痛やコリがあるところにツボをとります。

 

ツボ⑤足三里
パソコン|モバイル
ページトップに戻る