更新日)令和3年6月10日
東洋医学では、五臓の働きの中に「感情」や「精神作用」が含まれていると考えられています。(※五臓とは、肝・心・脾・肺・腎のこと)
例えば、
その為、イライラする感情は、「怒り」につながるので、肝臓(肝)に変調が起きているのです。
例えば、
女性の中には、月経前になるとイライラしたり・頭が痛くなったり・胸が張ってきたり・下腹部が痛くなる方がいます。(月経前症候群)
この現象を東洋医学で考えてみると、「肝」や「肝の経絡」に問題がある事がわかります。
上の図によると、足の親指の所から「肝の経絡」が始まり、下肢の内側を通って上に上がり生殖器を通過します。
そして、更に腹部と胸を通って顔に向かいます。
そして、目と頭を通り・頭のてっぺんに出ます。
月経前になると「肝の経絡」を流れる「気血」の流れが渋滞しやすくなるので、
等の不調が起こるのです。
お勧めのツボは、背中にある肝兪(かんゆ)です。
いつもイライラしていたり・夢ばかりみて良く眠れない方は、このツボの辺りがグリグリと硬くなっていたり・盛り上がっています。
この肝兪を手でほぐしたり・お灸をする事によって、気分が楽になり夜もぐっすり眠れるようになるでしょう。
鍼灸眞髄(医道の日本社)には、「これに灸すれば精神すこやかになる」・「肝から来るものは夜眠れず、気がイライラして腹立ち易く」と、書かれています。
ツボの場所は、胸椎の9番と10番の間から1寸5分離れたところに肝兪があります。(※1寸は、親指の幅。5分は、親指の半分の幅。)
両方の肩甲骨の下を通るラインが、胸椎の7番と8番の間と言われています。
(※上の図【イライラに効くツボ(肝兪)】を参考にして下さい)
ここを目安にそこよりも、少し下だなと見当をつけて、「マッサージ」や「お灸」をすると良いでしょう。