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鍼灸一筋のひとり言

病を引き起こす感情と五臓の関係

感情と五臓(肝・心・脾・肺・腎)

最終更新日:令和5年11月1日

筆者:岡田匡史(鍼灸師)

 

私達の体は、生命を維持する為に、内分泌系(ホルモン)や自律神経系によって調節されています。

 

しかし、ストレスを浴び続けると、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、様々不調が起きます。

 

例えば、

仕事・家庭・学校・親戚・近所の付き合いなど、コミュニケーションを取る中で精神的ストレスを受けて、不調になる方が大勢います。

 

また、暑い日が続いていたのに急に寒くなってしまうと、気候の変化に対応できず体調を崩す方もいます。

 

 東洋医学では、このストレスにあたるところを①内因(七情)・②外因・③不内外因に分けています。

【参考】

七情とは、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の感情

 内因(感情)は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)に影響を及ぼし、内臓の働きを低下させ、さまざまな不調をもたらします。

 

例えば、

嫌な事が起こり、イライラ・怒っていると、「肝」の働きが悪くなります。

 

これは、イライラする感情(内因)が肝と密接な関係があるからです。

 

逆に、肝の不調あると、イライラしたり・怒りっぽくなります。

あなたの周りで、いつもイライラしている人がいるなら、その人は「肝」を病んでいるのでしょう。

 

西洋医学の考えでは、お酒(アルコール)・薬・サプリメントを飲みすぎると肝臓が悪くなると考えますが、東洋医学では「感情(内因)」によっても肝が悪くなると考えます。

 

そして、肝の働きが悪くなると、さまざまな不調が現れます。

 

例えば、次のような症状です。

目の不調が起きます。

眼精疲労・ドライアイ・仮性近視など眼科疾患と関係があります。

ただし、パソコン・スマホなどの見過ぎには、注意が必要です。

筋肉や筋(スジ)の不調が起きます。

肩こりになる人もいれば、腰痛になる人もいます。手の使い過ぎによる腱鞘炎も関係があります。筋肉・筋(スジ)の問題なら肝が関係します。

生殖器に問題が起きます。生理痛・月経不順・前立腺炎など

不眠が起こる。頭に上った血が肝に戻らずに興奮が落ちつきません。

消化器に問題が起きます。嘔気・お腹が張る・下痢など

 

このように、内因(感情)によって、五臓に影響を及ぼし、さまざまな不調を起こすのです。

 

そして、このような症状が起きる理由は、東洋医学で考える「肝」の働きを知ると理解できます。

ちなみに、

感情(内因)の種類によって、五臓に影響が出てくる「臓」が異なります。

 

  1. 肝(木)は、怒り(イライラ)の感情と関係しています。
  2. 心(火)は、喜びの感情と関係しています。
  3. 脾(土)は、思う感情と関係があります。
  4. 肺(金)は、憂う・悲しむ感情と関係があります。
  5. 腎(水)は、恐れ・驚きの感情と関係があります。

 

このような関係で、肝・心・脾・肺・腎に影響が出て、内臓の働きが阻害されます。そうすると、さまざまな不調が起きるのです。

 

なるべく、あまり偏った感情(イライラしない・喜びすぎない・思い悩まない・悲しまない・恐がり過ぎない)にならずに穏やかに過ごす事が健康の秘訣です。

 

【関連記事】

 

【参考文献

  • 東洋医学概論(医道の日本社)
  • 経絡治療のすすめ(医道の日本社)
  • 漢方鍼医基礎講座

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師