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鍼灸一筋のひとり言

「手足の冷え」は自律神経を整えるツボで対処!

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

手足の冷えと自律神経のお話

手足の冷え

更新日)令和3年11月1日

 

一年を通し振り返ると、寒い季節に手足が冷える人は多いですが、温かい季節になっても冷えている人がいます。

 

そのような方の場合は、冬になるともっと冷たくなり、赤外線を足に当てながら施術をしても温まらい事があります。

 

しかし、そのような頑固な手足の冷えの方でも、背中のツボを使うと温まる事があります。

 

今年、鍼灸院に来られた若い女性の場合は、「こたつに入っていてもなかなか手足が温かくならない」と、言っていました。

 

確かに、赤外線を当てながら施術をしていても、冷えたままでした。

 

「困ったなあ~」と思いながら、背中のツボを押すと痛みがありました。

 

さっそく、そのツボにお灸をすると、「手足が温かくなって眠くなってきた・・」と、言っていました。

 

私(鍼灸師)も、「本当かな?」と、思って確認すると確かに温かくなっていました。

 

この背中のツボが何処にあるのかというと、肩甲間部の背骨(督脈)上です。

自律神経(交感神経緊張)の反応部位

ちょうど、身柱(しんちゅう)から筋縮(きんしゅく)と呼ばれるツボに反応が現れていました。

 

ここの場所を押して痛い時は、自律神経の乱れ(交感神経の過緊張)が起きている時です。

深谷灸法(昭和の名灸師と言われた故・深谷伊三郎先生[明治33年~昭和49年]では、この背部督脈の身柱から筋縮にかけの反応を「神経性疾患」の治療点として重要視しています。

 

これらの事から、この女性の手足の冷えは、「自律神経(交感神経の過緊張)によって末梢の血流が悪くなり手足の冷えにつながっていた」と、考えられます。

 

「手足の冷え」を改善するツボの見つけ方

ツボを指で軽く押す

まず、自律神経の乱れ(交感神経の過緊張)のある方は、背骨の上に圧痛があるので、督脈上のツボ(身柱・神道・霊台・至陽・筋縮の領域)を指で軽く押してもらいます。

 

【注意】指圧のように力強く押しては駄目ですよ!ご年配の方は、骨が弱いので気をつけて下さい。

 

  • 身柱(しんちゅう)は、第3・第4胸椎棘突起間にあります。
  • 神道(しんどう)は、第5・第6胸椎棘突起間にあります。
  • 霊台(れいだい)は、第6・第7胸椎棘突起間にあります。
  • 至陽(しよう)は、第7・第8胸椎棘突起間にあります。
  • 筋縮は(きんしゅく)は、第9・第10胸椎棘突起間にあります。
手足の冷えを改善するツボ

【全て痛い場合】

  • 特に痛みを感じる1~2か所のツボに、お灸を行います。

 

【1~2か所が痛い場合】

  • 痛かったツボに、お灸をします。

 

【痛くない場合】

  • このツボを使う必要は、ありません。

これらのツボに毎日お灸をしていると、だんだん背骨のツボを押しても痛くなくなってきます。

 

そうすると、リラックスできるようになり、あなたの手足の冷えも改善されてくる事でしょう。

 

もし変化が現れない方は、自律神経以外の原因かも知れません。

 

 

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【参考文献】

  • 鍼灸臨床50年の物語 首藤伝明症例集(首藤伝明 著)医道の日本社
  • 深谷灸法による病気別・症候別灸治療(福島哲也 著)緑書房

 

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師