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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸師のひとり言

必見!更年期の不正出血を止める方法(ツボ)

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

経歴:平成20年 おかだ鍼灸院(開業)

更年期の不正出血は、鍼灸で解決できるお悩みだった!?

私(鍼灸師)が施術を行っている「おかだ鍼灸院」には、自律神経の乱れによる40代・50代の女性が良く来られています。

 

その中で、ときどきお聞きする事は、『生理のお悩み』です。

 

丁度、40代・50代は、更年期にあたり「ホルモンバランス」が乱れる時期になります。

 

その影響により、「生理がダラダラと続いてしまう」・「出血が止まらないので不安になる」などをお聞きします。

 

実は、このような「不正出血」のお悩みは、鍼灸で解決できるお悩みだったのです。

 

私が鍼灸施術をしてきた感触では、大抵の場合、出血が止まる事が多いです。

 

ここでは、お灸を使った更年期の不正出血を改善する方法(ツボ)をお伝えします。

 

もし止まらない場合は、婦人科疾患による場合もあります。また、婦人科疾患による不正出血でなければ、鍼灸のプロにお任せする事も大切です。

不正出血を止める方法

ツボの解説
ツボを使って出血を止める

東洋医学には、「脾は統血を主る」という言葉があります。

これは、五臓六腑の脾臓の働きに、「血液が血管から漏れ出ないように働いている」ことを表わします。

 

もし、血管から血液が漏れ出るという事は、「脾臓の働きが悪いですよ!」と教えてくれています。(※全てでは、ありません)

【参考】

正常な状態では、血は脈のなかを流れ、外に漏れることはありません。これを中医学は、脾気が血脈に作用して、血が外に漏れないようにしているのだと考えます。

<引用:中医学ってなんだろう?(東洋学術出版)>

脾の働きが悪いと出血する

その為、出血が起きる症状の場合は、「脾臓」の働きを良くするツボを使えば良いという事です。

 

私が良く使うツボは、「脊中(せきちゅう)」「脾兪(ひゆ)」と呼ばれるツボです。名前の通りで、脾臓と関係のあるツボになります。

 

ここにお灸をする事で、脾臓の働きが良くなり更年期の不正出血を止めてくれます。

■臓腑経絡学(引用)

脾不統血の場合は、脊中に必ず圧痛が出る。治療としては、一番単純な治し方をいうと、脊中と両脾兪にお灸をする事である。

ツボの見つけ方

脊中は、第11胸椎棘突起と第12胸椎棘突起の間にあります。

 

脾兪は、第11胸椎棘突起と第12胸椎棘突起の間から1寸5分離れた場所にあります。

 

一寸の長さは、あなたの親指の太さになります。1寸5分という事は、親指1本の幅と、もう半分の長さを足したものです。

更年期の不正出血を止めるツボ
<脊中>

これらのツボをどのようにして見つけるかというと、

まず、肩の先端と骨盤(腸骨陵)の一番高くなっている所を線で結びます。両方の線が交わった所が、脊中(せきちゅう)と呼ばれるツボです。

更年期の不正出血を止めるツボ
<脾兪>

このツボから、親指一本半ぐらい外側に離れた所が「脾兪」と呼ばれるツボです。

■経絡経穴概論(引用)

脊中(せきちゅう)

  • 取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間に取る

脾兪(ひゆ)

  • 取穴部位:第11・第12胸椎棘突起の外1寸5分に取る
お灸のやり方1(透熱灸編)
お灸のやり方2(台座灸編)

もぐさを米粒程の大きさに捻っておこなう「透熱灸」が一番良いですが、一般の方ですと「台座灸(だいざきゅう)」と呼ばれる物を使います。

 

これは、ドラッグストアーに行けば売っています。よく見かけるのは、「せんねん灸」と呼ばれる物です。

 

かなり熱くなるタイプから、温かいぐらいのタイプまで、さまざまです。

 

初めて、お灸をされる方は、一番弱いタイプの台座灸を使うと良いと思います。

 

なぜかというと、熱いタイプだと「水ぶくれ」になってしまう事もあるからです。

 

弱いタイプなら、「やけど」をする事がほぼありません。

(※時々、皮膚が弱い方だと水ぶくれになる事もあります)

 

 

【参考図書】

  • 臓腑経絡学(アルテミシア)
  • 経絡経穴概論(医道の日本社)
  • 病気別・症状別灸治療ー患者のからだに聞けー(緑書房)
  • 中医学ってなんだろう①人間のしくみ(東洋学術出版)

 

【関連情報】

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師