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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

『ぎっくり腰』の正しい対処とツボ療法

ぎっくり腰のお話し

【記事改定日】令和7年7月7日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)          

 

朝起きた瞬間、重い荷物を持ち上げたとき、くしゃみをした拍子に…
「腰に激痛が走って動けない!」そんな経験はありませんか?

 

それが、いわゆる「ぎっくり腰(急性腰痛症)」です。


実はこの痛み、ただの“筋肉疲労”ではなく、筋肉・関節・靭帯などの「損傷」や「炎症」が原因で起こっていることが多いのです。

 

だからこそ、正しい対処がとても大切。
間違ったケアをしてしまうと、痛みが長引いたり、悪化してしまうこともあります。

 

主なタイプと原因
タイプ 主な原因 特徴
筋筋膜性腰痛 筋肉や筋膜の微細な損傷 動いたた瞬間にズキッと痛む。筋肉の緊張が強い
椎間関節性腰痛 椎間関節の捻挫 体を反らす・捻る動作で痛みが出やすい
棘上靭帯・棘間靭帯損傷 背骨の靭帯の損傷 前かがみや起き上がり動作で痛む。背骨の真ん中が痛い

 

これらはいずれも『炎症』が関わっているため、初期の対処を間違えると回復が遅れてしまいます。

急性期:絶対に避けたい3つのこと!

1、マッサージを受けない

  • 凝っているからと思いがちですが、ぎっくり腰は“損傷”です。
  • 筋肉や靭帯に傷がある状態で揉んだり叩いたりすると、炎症が広がり悪化することがあります。

 

2、温めない

  • 湯舟に入る、カイロを貼るなどの温熱は、炎症を助長させます。
  • 初期は、『冷やす』が鉄則です。

 

3、お酒(アルコール)を飲まない

  • お酒を飲むと血管が拡張し、炎症が広がりやすくなります。
  • 痛みが強くなる原因になる為、控えましょう。

 

 

ぎっくり腰の対処法(急性期)

安静にする(過度の安静はNG)
  • ぎっくり腰になった場合は、安静が第一です。
  • 横向きに寝る場合は、太ももの間にクッションを入れると楽です。
  • 仰向けで寝る場合は、膝下にクッションを入れると楽です。

楽な姿勢には、個人差があるのでご自分の一番楽な姿勢で寝ても良いと思います。

補足

最近では、何日も安静にして寝ているのは日常生活に復帰するのが遅れる原因となる事がわかってきました。

痛みが治まってきたら、無理のない範囲で動きましょう。

冷やす

患部の炎症を鎮める為に、濡れタオルを当てておくと良いでしょう。

また、消炎鎮痛作用のある湿布を貼る(※かぶれやすい方は、注意が必要です)

 

固定する

腰部コルセットをする事により、日常生活による筋肉・関節・靭帯への負担が軽減します。その為、腰痛の緩和と回復を促します。

 

ただし、コルセットに長期間頼り過ぎると、腰や腹筋の筋力低下を招きます。腰や腹筋の筋力低下は、腰痛を引き起こします。

 

長期間使用するのはやめましょう。

ぎっくり腰に効果を発揮するツボ!

お勧めのツボ

ぎっくり腰になって、前屈・後屈が辛い場合にお勧めのツボがあります。

 

それは、「委中(いちゅう)」と呼ばれるツボです。

 

鍼灸では、【腰背は委中に求む】という言葉があります。腰や背中に問題がある時は、このツボを使うと良いという事です。

 

この委中は、膝裏の真ん中にあります。

膝を軽く曲げて、このツボを軽くマッサージをしてあげると、腰の筋肉が緩み腰痛の緩和をもたらします。

 

ポイントとしては、委中をマッサージする時は、軽い刺激で行う事です。

 

時間は、1~2分程度で良いでしょう。注意点は、強い刺激でマッサージをすると、膝裏に違和感をもたらすのでご注意ください。

 

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師