埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
幸手駅から徒歩15分・久喜駅から車で15分
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営業時間 | 平 日 午前 8:30~12:00 午後 2:00~ 6:00 土曜日 午前 8:30~12:00 |
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定休日 | 土曜日午後・日曜日・祝日 |
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【記事投稿日】令和7年10月7日
先日、自律神経の不調によって、体のあちこちに痛みを生じてしまう方から面白い話を聞きました。
その方によると、あまり症状が強く出ていない日に掃除をしたそうです。
その時、掃除に没頭していたら、痛みが取れて楽に動けた話を聞きました。
なぜ、そのような現象が起きたのでしょうか?
森田療法では、精神交互作用といって『不快な症状に注意を向けることで、症状が強まり、さらに悩みが深まる』と言われています。
しかし、この方の場合は、症状からの注意がそれて掃除に没頭したことで、痛みが減少し楽に動けたのではないかと思われます。
また、このような現象が起きるのは、痛みだけではありません。
私の場合、
雨が降っていたり・天気が曇ってどんよりしている朝は、体がだるくて、やる気が出てこない事があります。
「今日は、仕事が休みじゃないし、こんな気持ちでいたら駄目だ!」と、自分に言い聞かせながら、その不快な「症状」や「気分」を取り除きたくなります。
しかし、無理に取り除こうと気にかけていると、かえって一日中調子が悪い事があります。
おそらく、これが、森田療法でいう精神交互作用なのだと思います。
結局、私が一番うまくいく方法は、不快な症状や気分はそのままにしておく事です。
そして、その日にやる事を淡々とこなします。
仕事を始める前に、施術室や受付・トイレの掃除をする。タオルや患者着を用意する。その日に来られる患者さんのカルテにを目に通す。
そんな事をしているうちに、いつの間にか「体のだるさ」が取れて、「やる気」も出てくる事が多いです。
おかだ鍼灸院には、自律神経の不調で来られる方が多いです。
鍼灸治療で身体を整えて、それだけで改善される人もいます。
しかし、症状に注意が向き過ぎて長引いてしまう方もみかけます。
など様々な症状で辛いと思いますが、症状を気にかけ過ぎない事も治療の1つです。
こんな事をいうと、「そんな事できるわけないじゃないの!」と思われるかも知れませんが、症状に囚われてしまうと悪循環にはまってしまいます。
ちょうど、この記事を書いている時に鍼灸院に来られた男性がいます。
その男性は、数年前に、耳鳴りをきっかけに体調が悪くなった事がありました。
その方によると、
当時は、耳鳴りのことばかりが気になってしまい、「治したい!」という気持ちで焦っていたそうです。
一日中、耳のことばかり気にしていたら、余計にうるさくなり、血圧も200㎜Hgまで上がってしまい薬を服用するようになってしまいました。
また、血圧だけでなく動悸も起こり、安静時の脈拍も100~110回ぐらいに早くなっていました。
そして、不眠にもなり体調がどんどん悪くなっていきました。
そんな時に、うちの鍼灸院に来られました。
鍼治療をしていくうちに、精神的に落ち着き血圧も下がりました。また、動悸・不眠も改善されていきました。
しかし、耳鳴りは小さくなったようでしたが、完全にはとれませんでした。
この方によると、「当時は、耳のことばかり考えていたから、かえって耳鳴りがうるさかった」と言っていました。
「今は、仕事に集中していると、気づかない事が多い」・「日常生活で気になっていない」と言っていました。
あれだけ悩んでいた耳鳴りも、問題なく生活を送っています。
このように、
症状への注意がそれると、不調の改善につながります。
その為にも、行動を制限している(家に閉じこもっている・体のことばかり考えいる)方は、自分のできる範囲で少しづつ行動を起こす事も大切です。
【参考文献】
1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。
・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師