鍼灸一筋の独り言

東洋医学からみた『胸・脇の痛み』!

【東洋医学】胸・脇の痛みの原因とアプローチ

【記事投稿日】令和7年6月11日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

患者さんの中には、胸・脇の痛みを訴えて鍼灸院に来られる方がいます。

 

この付近の痛みは、肋間神経痛であったり・肋間筋の損傷であったり・帯状疱疹などの場合があります。

 

私の鍼灸院では、このような疾患以外でも来られる事があります。。

 

例えば、

  • イライラしていたり・スッキリしない鬱々の気持ちになっていると、痛くなる事があります。
  • 生理前になると胸・脇などが痛くなる方もいます。

 

これらの不調は、東洋医学で考えると『肝』が関係しています。

肝の性質は、自然界の『木』にあたり、空に向かってグングンと成長し、枝は横に広がり、根は下の方に伸びていく様子に似ています。

 

この自由に『伸び伸び』した性質が、肝に当てはまると考えられています。

 

それなのに、ストレスによって抑えつけられてしまうと、肝の働きが低下し気・血の巡りが悪くなります。

 

肝の経絡は、胸・脇などの付近を通過するので、痛を生じてしまうのです。

 

また、女性の場合、

妊娠に備えて子宮内膜を厚くし、その後、必要がなくなると内膜が剥がれて月経が訪れます。

 

月経が起きる前は、子宮に『血』が集中し、うっ滞しているような状態にななっています。

 

肝の経絡は、生殖器も通過しているので、そのうっ滞している影響が、胸・脇などに影響を及ぼし痛みを起こす事があります。

 

私の鍼灸治療では、問診・脈診・腹診・ツボなどの反応から『肝』に問題があると判断した場合は、大元の原因である肝にアプローチをして、胸・脇の痛みの改善に努めています。

 

 

 

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