【記事投稿日】令和6年11月20日
私たちの体には、目には見えないけれど経絡(けいらく)と呼ばれる、気・血の流れる通り道があります。
そして、この経絡は、手や足の指の末端から頭のてっぺんまで全身に張り巡らされています。
私たちが、ツボと言っているのは、この経絡上に点々と存在するポイントです。
気・血の流れが悪くなると、ツボが現れてきて凹んだり・出っ張ったり・つっぱたり・硬くなったり・軟弱になったりします。
また、ツボを押してみると、気持ちが良かったり・痛かったり・違和感などの反応が現れます。
鍼灸師は、このツボを利用して体調不良を改善させていきます。
鍼灸の効果が出る理由は、簡単に言えば『気』・『血』の流れが良くなるからです。
気・血の流れが良くなると、筋肉のコリが緩むので『肩こり』や『腰痛』が楽になります。
ただ、それだけではありません。
経絡は、内臓(五臓六腑)とつながっています。その為、気・血の流れが良くなると、内臓の働きも良くなります。
また、鍼灸治療は、精神にも影響を及ぼします。
例えば、イライラ・不安・焦り・悲しいなどの感情が落ち着く事があります。
なぜ、そのような事が起きるのかというと、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きには、それぞれ精神作用があると考えられているからです。
例えば、
などの感情と関係があります。
鍼灸治療は、バランスの崩れた五臓を整えていくので、自然と感情にも影響し精神が落ち着いてくる事があります。
鍼灸治療が、運動器疾患のみならず、様々な不調に効果があるのは、このような理由があるからです。