【記事投稿日】令和7年5月2日
これらの症状は、東洋医学で考えると血の不足(血虚)と関係がある症状です。
東洋医学では、飲食物から脾の働きによって消化・吸収し、『気』・『血』を作り出すと考えられています。
その為、無理なダイエットをすると食事の量が減るので、気・血を十分に作る事ができません。
また、脾胃が弱っている人は、消化・吸収能力が低下しているので、たくさん食事を摂っても気・血を作り出す事ができません。
そのような事から、血虚を改善するには、
などが解決の糸口につながります。
私(鍼灸師)の場合は、【症状】と【脈診・舌診・腹診】などによる情報を整理して、血の不足があるか判断をます。
その為、血液検査で『貧血』がない方でも、東洋医学的には『血虚』の場合もあります。
血虚の方の舌を見ると、白っぽい色をしています。本来、健康の方の舌は、血色の良い色をしています。
これは、血が充分にあるからです。逆に、白っぽい色をしているという事は、血が不足している事を表しています。
また、脈診をすると、糸のように細かったり・ネギを触るような中身のないスカスカした脈に触れる事があります。
これらも、血の不足で脈管を十分に拡張できていないからです。
自分で血虚を見つける方法は、鏡で舌を見てください。
もし、白っぽい色をしている方は、血虚かもしれません。
また、血虚スコアを合計して30点以上が血虚とする方法もあります。
集中力の低下 | 6 |
不眠 | 6 |
眼精疲労 | 12 |
めまい感 | 8 |
こむら返り | 10 |
過小月経、月経不順 | 6 |
顔色不良 | 10 |
頭髪が抜けやすい | 8 |
皮膚の乾燥と荒れ、あかぎれ | 14 |
爪の異常 | 8 |
知覚異常 | 6 |
腹直筋攣急 | 6 |
【参考文献】絵で見る和漢診療学(医学書院)
東洋医学では、黒っぽい食材や赤色の食材が血を補う働きがあると考えられています。