更新日)令和2年11月4日
以前、鍼灸院に来られた方の中に、自宅で指示したツボにお灸をやるように伝えた事があります。
しかし、その方によると3回やったけれど、『良くならない!』と言っていました。
私の考えでは、『たった3回しかやっていないから良くならないんだよ・・』と、思いました。
しかし、その方にとっては『3回もやったのに良くならない』と、いう事でした。
これは、私の伝え方のミスでした。
慢性的に数週間・数カ月・半年・一年と不調の続いている方では、確かに何も変わらないと思います。
なぜなら、昔から灸100日という言葉があります。
これは、慢性的な不調でも100日お灸すればなんとかなるいう意味があるようです。
実際に人間の身体は、新陳代謝で新しい細胞が生まれ、古い細胞と入れかわります。
そうすると、全身の細胞が新しいものに変わるのに3ヵ月ぐらいかかると言われています。
そう考えると、昔から灸100日という言葉があるように、体験的に分かっていたようです。
この事からも、お灸は最低3ヵ月やり続ける必要があります。
また、『灸法の基本10項(深谷伊三郎)』によると、
と、書かれています。<病気別・症候別灸治療(緑書房)より>
この事からも、お灸が「効く・効かない」は、やり方によっても決まります。
例としては、
よく質問される1つに、「お灸(台座灸)をしたけれど熱さを感じないんですよね~」と、聞く事があります。
この場合、一回お灸をして熱さを感じなかったら、もう一度、同じツボにお灸をしてみて下さい。
そうすると、熱さを感じる事が多いです。
それでも「熱さを感じない!」と、いう方であれば、更にもう一回やってください。
■注意!
糖尿病の方は、感覚神経が鈍くなっていて熱さを感じない場合があります。
このように
熱くないところは熱くなるまですえる事によって、お灸の効果を最大限に引き出す事ができます。
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