更新日)令和3年6月28日
あまり神経質になる必要はないですが、流産をたびたび起こした妊婦さんには、知ってもらいたい事があります。
それは、肩を強く押したり・揉んだりしないようにしてほしいのです。
なぜかというと、
この肩には、肩井と呼ばれるツボがあって、ここを強く刺激すると流産を起こす可能性があるからです。
この肩井の特徴としては、降気作用があるので、気が上がって逆上せているような肩こりの人ににピッタリなツボです。
しかし、寝不足の人・低血圧の人・神経質の人に行うと気が下がり過ぎて脳貧血を起こす事もあるので注意が必要です。
このように、それだけ「気を下げる」作用があるので、流産を起こす可能性があります。
本間祥白先生の著書【図解鍼灸実用経穴学(医道の日本社)】には、
「肩井穴は古典に妊婦に刺すな、または別書に難産に効あり、と記載されていることから子宮の収縮に関係があるようである。(略)流産癖の者、流産しやすい状態の場合は危険であるから避けるべきだと思う。」と、書かれています。
しかし、このツボを刺激すれば、必ず流産をするという事はありません。
妊娠している事に気づかずに、鍼・マッサージ・整体でツボを刺激されても問題のない人達がいるからです。
ただ、流産を何度も経験している方は、昔の人達の経験を尊重して強く押したり・揉んだりしないように気をつけましょう。
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