埼玉県幸手市おかだ鍼灸院

顔面神経麻痺(ベル麻痺)の鍼灸症例

顔面神経麻痺・50代女性

来院日)令和7年2月4日

 

患 者)57歳女性

 

主 訴)左顔面神経麻痺

年末から忙しく、疲労が溜まっていた。

そんな中、顔面神経麻痺が発症する3日前から、目の周りが痛かった。

 

現在は、顔面神経麻痺になって4日目になる。初めは、朝食を食べていた時に口が痺れている事に気づいた。

 

その後、口をすすぐとこぼしてしまうので病院へ行った。

MRIなどの検査をしたけれど、脳に異常はなく『ベル麻痺』と診断された。

 

友達(顔面神経麻痺になった方)から『早めに鍼灸治療を受けてほうが良くなるよ!』と言われて、インターネットで探して施術を受けに来られた。

 

2週間後に、沖縄でオカリナの演奏があるので早く良くなりたい事を聞いた。

ただ、顔面神経麻痺は、早い人で1か月・通常2~3か月・長い人だと半年以上かかるので難しいと伝えた。

 

 

施術と経過)

ベル麻痺は、ヘルペスウイルスの再活性化によって発症するので、免疫系のアプローチが大切になる。

 

また、顔面部の血流が良くなるように、頸椎の施術を行ない第一回目の施術を終えた。

 

■第二回目

前回、施術を受けた日は、『ぐっすり眠れた!』とお聞きした。

また、初日は、目が赤くなっていたかれど、きれいになっていた。眉毛が下がっていたのが、上がってきた。

しかし、口は、ふくらませる事はできない。

 

■第三回目

すこし口をふくらませる事ができるようになった。

もしかしたら、沖縄で『オカリナの演奏ができるかも?』とお話を聞いた。

 

■第四回目

朝、オカリナの練習をやってみたけれど、できなかった。

けれど、昼になって筋肉の調子が良いので『今ならできるかも?』とお聞きした。

 

また、演奏ができるかわからないけれど沖縄に行く事もお聞きした。

 

■第五回目

沖縄でオカリナの演奏ができた事を聞いた。

通常の状態にもどったので、施術を終えた。

 

 

考 察)

最初、この女性が鍼灸院に来られた時は、『2週間後のオカリナの演奏はできないと思います』とお伝えしました。

 

しかし、驚異的な回復力で間に合う事ができました。

 

これは、顔面神経麻痺になってすぐに鍼灸治療を開始できた事・神経のダメージが少なかった事・本人の回復力が良かった事などが考えられます。

 

ただ、顔面神経麻痺は、早い人で一か月・通常2~3か月・長い人だと半年以上かかる事があります。

 

 

※施術の効果には、個人差があります。

顔面神経麻痺・70代歳男性

来院日)令和5年2月6日

 

患 者)73歳男性

 

症 状)右顔面神経麻痺

令和5年1月12日に車から降りた途端に『めまい』がして動けなくなった。

 

この時、救急隊員の方が来て『顔面神経麻痺』も発症している事を伝えられた。

 

また、半身の感覚がおかしくなっている事に気づいたが、MRIなどの検査をしたけれど、異常はなかった。1月中は、病院に入院をしていた。

 

その後、以前から体調不良の時は、東洋医学にお世話になっていたらしく、鍼灸院を探し来られる。

 

随伴症状)

血糖値が高い・血圧が高い

 

施術と経過)

脈診・腹診・ツボの反応をみると

  1. 肝の働きが落ちている
  2. 免疫(のど)の問題がある
  3. 血糖値が高い(病院の検査)

 

などが分かりました。

 

  • 肝の働きが悪いと血液の分配が上手くいかない
  • 免疫(のど)の問題があると、神経の炎症を助長させる
  • 血糖値が高いと、細胞のエネルギーになるブドウ糖を吸収できない・血液がドロドロで流れが悪い

 

これらが、この男性の回復を妨げる原因のなので、それらに対応するツボに鍼をしました。

 

■第二回目

顔面の状態は、特に変化なし

 

■第三回目

目を閉じれるようになる。片目では、できない。

 

■第四回目

冷たい風に当たってしまったら、目が少し閉じなくなる

 

■第九回目

患側の目だけで閉じれるようになる

 

■第十回目

見た目は、7割ほど改善する

口を膨らませると、少し空気が抜ける。汁物だと、こぼれる。

 

■第十六回目

口を膨らませる事ができるようになる。

8割ほど改善。

 

ここまでに、2か月ほどかかる。

 

その後、1年近く、腰痛・坐骨神経痛・膝関節痛の施術をしていた。

 

現在は、『以前、顔面神経麻痺になったのかな?』と分からないような状態になっています。

 

※施術の効果には、個人差があります。

右顔面神経麻痺・50代女性

 

来院日)令和4年12月20日

 

患 者)50代女性

 

症 状)右顔面神経麻痺

令和4年12月14日か右目が急に閉じなくなり、口角が下へ下がってしまった。また、音が響いてうるさく感じる。耳の奥に痛みを感じる。

 

耳鼻科では、「顔面神経麻痺」と診断された。

 

施術と経過)

脈をみさせてもらうと、「交感神経の過緊張」をうかがえる。

お腹では、瘀血(おけつ)の反応が少しある。

その為、自律神経を整えるツボと、血流を良くするツボに鍼をして施術を終える。

 

■第二回目

「前回、施術を終えた後に口角が少し上がったような感じがした」と、聞いた。また、「良く眠れた」ともお聞きした。

 

■第三回目

少しまぶたが開いてしまうが、以前より良い感じになっていた。

 

■第四回目

まぶたの動きが大分良くなる。

ただ、便秘が3日続いてしまった。

 

■第六回目

まぶたの動きは、左側(良い方)と変わらないぐらい動きが良くなった。口元が少し下がっているのが気になる。

 

■第七回目

まぶたの動きは、正常になる。じっと顔を見つめると、やや口角が下がっているように感じるが、ほぼ分からないぐらいになっている。

 

音がうるさく聞こえていたけれど、その症状も改善されていたので、施術を終える。

 

考 察)

この女性の場合は、何事も頑張り過ぎる性格のようで、交感神経の緊張が強かった。

そこが、この女性の回復を妨げる原因と考えた。

そこで、施術の方は、自律神経を整える鍼を重点に置き、自宅でもお灸をしてもらった。

 

特に、顔に鍼を刺す事もなく、徐々に改善がみられた。

 

施術期間は、令和4年12月20日から令和5年1月18日なので、一ヵ月で改善された。

 

かなり順調な経過だった。

 

症状の重い方、血糖値が高い方・不摂生な生活をしている方の場合は、時間がかかる事の方が多いです。

 

※施術の効果には、個人差があります。

右顔面神経麻痺・60代歳男性

来院日)令和元年9月24日

 

患 者)65歳男性

 

主 訴)右顔面神経麻痺

9月12日に冷房をかけて車で走行中に、視界が狭くなる。視界が狭くなった原因は、顔面神経麻痺の為に上のまぶたが下がってしまった影響だった。

 

耳鼻科で診てもらうと、顔面神経麻痺と伝えられた。薬を処方されている。

親戚に顔面神経麻痺の方がいて、鍼灸で良くなった事を聞き、おかだ鍼灸院に来られる。

 

施術と経過)

脈の状態を確認すると、やや交感神経緊張がある。

 

その他、特に問題がある反応が出ていなかったが、顔面神経麻痺は、ウイルス感染の影響があるので免疫の働きが良くなるように施術を行う。

 

■第二回目

施術は、同じ。

前回は、仰向けに寝ていると、まぶたがやや開いていた。しかし、今回は、閉じている。

 

■第三回目

施術は、同じ。

今日も、仰向けで目が閉じられている。顔の変形は、改善していない。

 

■第五回目

施術は、同じ。

飲み物を飲むと、こぼれてしまうのが続いている。

 

■第六回目

施術は、同じ。

右目のまぶたが開いてきた。

 

■第七回目

施術は、同じ。

飲み物を口に含むんでも、こぼれなくなった。

額も動くようになり・下がっていた口角も上がってきた。

 

■第八回目

施術は、同じ。

瞬(まばた)きをすると、やや麻痺側が遅い。

しかし、顔の状態は、八割程度良くなる。一見、見ただけでは、分からない。

 

■第九回目

施術は、同じ。

次の週より、仕事の復帰をお聞きする。

 

その後

11月16日に電話を頂き、良くなった事をお聞きして施術を終了。

 

考 察)

顔面神経麻痺は、なるべく早期に施術を開始した方が良い結果になりやすい。この男性も、症状が現れてから12日後に施術を行っています。

 

顔面神経麻痺の施術では、3ヵ月前後で改善される事が多いですが、約一ヵ月と少しで8割の改善がみられました。

 

 

 

※施術の効果には、個人差があります。

所在地

おかだ鍼灸院
住所
埼玉県幸手市中4−18−16
 
駐車場有り
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