坐骨神経痛の症例６

来院日）平成３１年４月２日

 

患　者）６４歳女性

 

主　訴）

膝裏からふくらはぎの張った痛み・左膝関節痛

 

２年ぐらい前から膝裏～ふくらはぎが張ったように痛い。右側の膝が、痛い時もあった。

左膝関節の内側も少し痛い。

整形外科では、膝の変形があるという事で、ヒアルロン酸の注射を受けたり・痛み止めを処方されていた。

 

東洋医学に興味を持っていたので、おかだ鍼灸院に来られる。

 

施術と経過）

整形外科では、膝関節痛という事で膝の注射を受けていたようでしたが、坐骨神経痛の影響で膝裏に痛みを生じていたようでした。

 

腰椎には、凹みがあり「腰椎すべり症」の可能性がある事を伝える。

 

また、腹診と脈診から瘀血（おけつ）による血液の滞りと、「腎」の弱りがある。

 

これらを改善するツボに鍼をする。

 

坐骨神経痛には、お灸が良いので自宅で行うように勧める。

 

第二回目

仕事で立っていると、膝裏が痛くなる。

施術は、同じ。

 

第三回目

日曜日は、楽だったが今日は、痛い。

 

第四回目

痛みが少ない日が出てきた。昨日・今日は、痛い

 

第五回目

膝裏のツッパリ感が消えてきた。今日は、痛い

 

第六回目

一週間、調子良かった。仕事後も痛くない。

 

第七回目

膝裏の痛みが解消する。

 

考　察）

この女性の膝関節は、９０°ぐらいしか曲がらない。慢性化と変形が強い事を現している。

しかし、この女性の左膝裏～ふくらはぎの張ったような痛みは、変形性膝関節症の症状というより、坐骨神経痛だった。

 

坐骨神経痛を改善する施術と毎日のお灸が、功を奏した。

 

ただ、腰椎すべり症があるように疑われるので、再発防止のために、お灸は継続すべきと考えます。